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妊娠中に注意が必要な疾患について記載しています。

妊娠悪阻(つわり)

気持ち悪そうにしている妊婦のイラスト

妊娠初期に嘔気・嘔吐・食欲不振が続くと脱水・体重減少・重症の栄養代謝障害を生じることがあります。脱水が進むと血栓症を発症することもあります。食事摂取ができないと体内の糖が足りなくなり、尿検査でケトン体が出てきます。水分・食事摂取が全くできない場合、体重減少が著しい場合、尿検査でケトン体が出ている場合は入院して点滴管理が必要になることがあります。無理せず病院を受診してください。

切迫流産•早産

陣痛中のイラスト

佐世保市では、未熟児・新生児医療の受け入れ施設が佐世保市総合医療センターと佐世保共済病院の2か所のみとなっています。上記2病院の受け入れができない状況の場合は、市外及び県外の医療施設への搬送を余儀なくされ、治療開始が遅れるだけでなく、重大な結果を招く恐れがあります。
妊娠のごく初期や分娩時におしるし以外の出血や下腹痛は異常なことです。出血や下腹痛時には流早産のサインの可能性があるのですぐに病院に連絡しましょう。またお腹の張りや痛みは人によって違い、症状の現れ方にも多少違いがありますが、子宮口が開いてしまったり破水したら止めることができません。安静にしていても周期的にお腹が張ってくるとき、いつもと違うと感じたら病院に連絡しましょう。また前回のお産が早産だった場合は繰り返すことが多いので医師に伝えましょう。当院では20週前後と24週前後に経腟超音波で切迫流産、切迫早産の徴候がないか、子宮口のチェックをしています。

妊娠高血圧症候群(HDP)

診察中のイラスト

妊娠中に収縮期血圧が140mmHg以上あるいは拡張期血圧90mmHg以上となった場合に、妊娠高血圧症候群と診断します。妊婦さん約20人に1人の割合で起こります。
血圧が正常でも尿白が出現している方は要注意です。軽症の場合ほとんど症状がありませんが、放置しておくとさらに血圧が上昇し重症化します。そうなると出血しやすかったり、肺に水が溜まったり、肝臓の機能障害やけいれん発作(子癇)を起こすことがあり、赤ちゃんとお母さんが重篤な状態になる危険性があります。また、胎盤にいく血液の量が少なくなることから、赤ちゃんの成長が伸び悩むことも認められます。 日頃から、食事摂取量、塩分摂取量に気を付けて規則正しい生活をすることが予防につながります。治療は安静、食事管理、降圧薬ですが、妊娠が原因のため治療をしても悪化することがある場合は、妊娠を終了させること(分娩)が必要な場合もあります。分娩方法は状況によって変わります。発症した場合、原則入院して管理します。
状況によっては高次周産期施設へ転院していただくこともあります。血圧が上昇すると頭痛や嘔気、目の前がチカチカするなどの症状が出てくることがあります。いつもと違う症状が出た場合、すぐに受診しましょう。

妊娠糖尿病(GDM)

運動中の妊婦のイラスト

妊娠糖尿病は妊娠をきっかけに発症します。妊娠初期に随時血糖値、妊娠中期(妊娠24週頃)に50gGCTという糖負荷検査を施行して妊娠糖尿病のスクリーニングを行なっています。妊娠糖尿病の方のお腹の赤ちゃんは巨大児・子宮内胎児発育遅延・羊水過多・胎児仮死になったり、産まれた赤ちゃんは低血糖・呼吸不全・循環不全などの危険性があります。そのため妊娠糖尿病の方は適切な管理と食事療法が必要となります。必要時には佐世保中央病院にご紹介し管理をしていきます。妊娠糖尿病の方は将来糖尿病になる頃向があるので、出産後も病気予防のため食事・運動を心がけることをおすすめます。

常位胎盤早期剥離

赤ちゃんが生まれる前にお腹の中で胎盤がはがれてしまう状態です。起こる頻度は少ないのですが胎盤が剥がれてしまうと危険度は非常に高く、赤ちゃんは酸素が欠乏し苦しくなったり、母体は危険な状態になることもあり緊急処置が必要になります。妊娠中に急に激しい腹痛が起こってお腹が硬くなったり、赤ちゃんの動きが鈍くなったら注意が必要です。すぐに病院へご連絡ください。

妊婦の皆様へ 常位胎盤早期剥離ってなに?
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