ソフロロジー式分娩 Sophrology

ソフロロジーでは物事すべてをあるがままに前向き（ポジティブ）にとらえます。
その目的は、妊娠中から豊かな母性を育み、出産・育児へとつなげていくこと。
陣痛についても前向き思考です。陣痛は、赤ちゃんを産み出すための大事なエネルギー、そして出産は赤ちゃんとお母さんが行う初めての共同作業。人生の中で意義深い経験にするために、お母さんにだけに与えられたこの大事なエネルギーを最大限に生かしましょう。
痛みに抵抗したり押さえつけたりせず、あるがままに受け入れて乗り切ることで、お産の不安や恐怖心は消え、痛み自体も軽く感じられるようになるのです。
妊娠中から積極的にお腹の赤ちゃんを中心に考え暮らすことで、女性が本来持っている母性がより強く育まれ、本当の意味での「お母さん」になっていくのです。

これがソフロロジーのベース、『母性の確立』です。

実際の出産でもっともリラックスに効果があるのが呼吸法、心強い味方です。
妊娠中から深くゆっくりした呼吸で、心と体がゆったりと落ち着く方法をマスターしておくとお産の時もリラックスして乗りきることができます。鼻から息を吸って、口から吐くのが腹式呼吸です。

• POINT01

  完全呼吸法（1分間に5〜6）

  1. お腹をふくらませながら、息を吸います。
     空気が肺のすみずみまで行き渡りおなかが前に出てきます。
  2. 胸にももっと空気を入れます。
  3. 今度はできるだけゆっくりと吐き、胸とお腹をしぼませます。

• POINT02

  ソフロロジー式呼吸法（陣痛が来た時に行います）

  1. へその下を押しながらゆっくり深く力強く息を吐きます。
  2. 息が吐けなくなったら肺の弾性を利用して、自然に吸います。
     意識的に深く吸う必要はありません。
  3. 新たに吐く前に、少し息を止め下腹部を圧迫するようにします。
     ※娩出時は、ゆっくり吐きながらいきみを軽く加えます。

• POINT03

  効果的なうんちトレーニング

  出産するその日まで排便の機会ごとにゆっくりと息を吐きながら、いきみを加えてみましょう。
  上手に便を出せたら出産の時に効果あり。

• 痛みは、痛みとしてあるがままに受け止めます。
• 陣痛は、赤ちゃんを生み出すための大切なエネルギーであるととらえます。
• 「痛みを切りかえるスイッチ』（赤ちゃんを思う心）を持つ。
• お腹の中の赤ちゃんとおしゃべりを楽しみましょう。
• 『10回胎動カウント」で、赤ちゃんからのメッセージを感じ取ってあげましょう。
• 身体中の緊張を解き、リラックスして息を吐ききることに専念しましょう。
  吐ききったら自然とたくさんの酸素を吸いたくなります。
  そうすると赤ちゃんへ新鮮な酸素をプレゼントすることができます。

• イメージトレーニングのためのCDは当院で貸し出します。
  分娩後、必ず返却をお願いします。